NEW!● 若手溶接士の技術向上
2025.07.23
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伸縮管継手の強度部材の溶接部には時に大きな荷重が作用するため、健全な溶接ビードが求められます。それを得るためには、溶接する際の溶接士の姿勢は重要なポイントであり、可能な限りトーチを鉛直下向きにした状態での溶接(下向き溶接)が採用されます。下向き以外の溶接姿勢では重力による溶接金属の垂れ下がりを考慮した、高い溶接技術が必要となります。
この度、若手溶接士2名が口径3mを超える伸縮管継手の強度部材の溶接を行いました。大口径かつ重量物であることから製品の反転が難しかったため、多くの箇所で下向き以外の姿勢での溶接を要しました。
写真は立向姿勢での溶接ビードですが、工場長も認めるきれいな仕上がりとなっています。耐圧試験においても溶接部の破損もなく期待通りの強度を得ることができました。これは溶接士の努力と、製造本部での教育の賜物でもあります。今後も、溶接品質の高い製品を製造するため、技術向上に努めてまいります。
(エンジニアリング本部 吉田 史弥 記)